僕の人生において確かな友人であり、そして測り知れない音楽性によって僕自身が魅了されている音楽家二人。アコーディオンデュオ、momo椿*の権頭真由さんと中村大史君は、まるで水と風のようです。水が風を呼び、風によって音が流れ始める。どれだけ細やかな音でも、二人は音楽にすることができる。それがたとえ、無言のかかしであったとしても。
（阿部海太郎・作曲家）
Octobre -La chanson de l'épouvantail 十月 かかしの唄演奏：権頭真由（アコーディオン）、中村大史（アコーディオン）
権頭真由
東京生まれ。アコーディオン、ピアノ、うた。音楽を通して世界と対話し、あらゆる美しさに花を添える。表現（Hyogen）、3日満月、momo椿*などで作曲や演奏をする。子どもたちと作る音楽サーカス「音のてらこや」を主宰。長野県在住。
中村大史 http://hirofuminakamura.com/
北海道生まれ。幼少期から親しんだピアノや、その後出会ったギター、ブズーキ、アコーディオン、マンドリン、バンジョー、ハープ等の楽器で演奏、作曲をする。tricolor、John John Festival、O’Jizoなどのケルト・アイルランド音楽バンドや、momo椿*で演奏する。
momo椿* http://www.momotsubaki.com
2007年東京に誕生。mauとannieによるアコーディオンデュオ。もてあます程の美しさや、横切っていってしまった名付けようのないなにかを、短い音楽につくりかえて歌って、演奏します。momoはミヒャエル・エンデの時間のお話。椿はふたりがそれぞれ想う花。これまでに３作のCD作品を発表。インバル・ピント＆アブシャロム・ポラック演出で阿部が音楽を手がけた作品「100万回生きたねこ」「百鬼オペラ 羅生門」に演奏出演し、イスラエルで初演の「WALLFLOWER」では阿部とともに音楽制作・出演した。ほかの主な出演・制作作品に、舞台芸術集団 地下空港「ストラップ・オン・ザ・サードクライシス」音楽制作・出演（2009年）、桑原ゆう「入れ子物語」初演演奏（2010年）、松原正佳 建築作品「つながるーぷ」パフォーマンス制作（2011年）、文字とことばのデザインユニット 二歩による絵本「こんなかおしてあいうえお」（ポプラ社）楽曲制作（2020年）など。